盗作騒動・盗作疑惑のある小説や有名作家
明らかに盗作で本人も認めている作品や本人は認めていないが盗作疑惑がささやかれている作品、著作権の線引きの仕方により盗作かどうかの判断が分かれる作品、当時の見解では盗作ではない作品、オマージュやリライトではないかと思われる作品などをまとめてみました。
ここに載せているから盗作であると確定・断定しているわけでは有りません。
立松和平
「光の雨」と「二荒」で盗作騒動を起こしている。親しみやすそうな素朴な方言を話す人で、テレビでだけ彼を知っていた人は盗作などしそうもない人と思っていた分、びっくりした人も多いのではないでしょうか。盗作を指摘されてからすぐに謝罪をして対応しましたが、盗作作家というイメージは最後まで消えなかったですね。
「光の雨」盗作事件
連合赤軍を題材にして1993年8月号から雑誌『すばる』(集英社)で連載を開始した『光の雨』について、元連合赤軍メンバーの坂口弘(獄中)から自著の『あさま山荘1972』と酷似しており「盗作」であると抗議された。和平は「盗作」を認め、同年10月号で連載は休止となった。それまでタレントのように活動していた和平は、テレビ出演を自粛し関係者へ謝罪に回らざるを得なくなった。その後『光の雨』は物語や構成を変えて1998年3、4、5月に雑誌『新潮』(新潮社)で連載し新潮社より単行本が刊行された。
「二荒」盗作事件
2008年6月、新潮社より刊行された長編『二荒』が『光の雨』同様、参考文献として挙げていた別の人物から「作品中に自著(福田和美、日光鱒釣紳士物語)からの引用がある」との抗議を受け絶版となり2度目の「盗作事件」と報道された。その後、再構成や再修正を経て勉誠出版より『日光』と書名を変更し出版された。
https://ja.wikipedia.org/ より引用
田口ランディ
田口ランディは、著作「コンセント」「モザイク」「富士山」で直木賞候補になるほどの作家ですが、数多くの盗作が指摘されており、「田口ランディその「盗作=万引き」の研究」という本まで出版されています。
実際に盗作発覚後、「コンセント」「モザイク」は絶版し、内容を修正した訂正版が出版されています。田口ランディは現在も小説を書き続けているようです。
『モザイク』と『アンテナ』は本人が著作権侵害を認め絶版となった。田口ランディの盗作はすでに“疑惑”ではない。しかしこれは氷山の一角。未解決の盗作疑惑が多数残っており(02年4月の2度目の盗作報道以後も増え続けている)
http://www.geocities.co.jp/ より引用
山崎豊子
「大地の子」や「白い巨塔」「華麗なる一族」「沈まぬ太陽」など数多くのヒット作を執筆してきている直木賞作家だが、盗作も度々指摘され、「花宴」では婦人公論読者賞を受賞しているが、盗作問題で賞を返上している。
「不毛地帯」騒動では作家の故・松本清張氏が、「引用の頻度からいって、これは無断借用じゃなく盗用だ」と批判。瀬戸内寂聴氏も、「山崎さんの盗作は一種の病気だと思うの」と断じた。
長篇小説『花宴』の一部分がレマルクの『凱旋門』に酷似していることを指摘されている。山崎は、秘書が資料を集めた際に起った手違いであると弁明したが、その後さらに芹沢光治良『巴里夫人』や中河与一『天の夕顔』からの盗用も判明したため日本文芸家協会から脱退した(1969年に再入会)。1973年には『サンデー毎日』連載中の『不毛地帯』において、今井源治『シベリアの歌』からの盗用があるとして問題となった。1987年から文藝春秋で連載された『大地の子』をめぐっては、遠藤誉(当時筑波大学教授)から自著「卡子(チャーズ)―出口なき大地―」に酷似しているとして訴訟にまで発展した(裁判では遠藤の主張は認められなかった)
https://ja.wikipedia.org/ より引用
井伏鱒二
井伏鱒二の広島原爆の小説「黒い雨」は、重松静馬の日記のほぼコピーであると言われているが、井伏鱒二は重松静馬の許諾を得ている。重松静馬の「重松日記」も販売されているので、比べてみる事も出来ます。
申京淑
韓国の有名小説家の「申京淑」の小説「伝説」が、三島由紀夫「憂国」の盗作であると話題になった。本人も出版社も盗作の可能性があるとして小説「伝説」の部分を削除している。
下記のブログで三島由紀夫の原文と盗作の比較がされています。
庄司薫
芥川賞作家の庄司薫は、配偶者がピアニストの中村紘子であることでも有名です。芥川賞を受賞した「赤頭巾ちゃん気をつけて」が「ライ麦畑でつかまえて」に似ていること言われている。
『赤頭巾ちゃん気をつけて』以降の庄司作品に野崎孝訳サリンジャーの影響を見る向きもある。『ライ麦畑でつかまえて』と文体やプロットから主人公の設定や小道具まであまりに似すぎているのではないかという声は『赤頭巾ちゃん』の発表当時から存在し、『東京新聞』は1969年9月2日朝刊ワイド面「こちら特報部」に「”薫ちゃん”気をつけて」と題する記事を掲載したことがある。
この中で当時明治大学助教授だったサリンジャー研究者三浦清宏は『一つの意見』と題する論評を寄せ、「盗作」「贋作」といった言葉を避けつつも、『ライ麦畑でつかまえて』との類似点を「…とかなんとか」「…やなんか」といった言い回しや「とくに女友達にかける時なんかがそうで、どういうわけか、かならず『ママ』が出てくるのだ」(庄司)と「困るのは、最初に電話に出るのは彼女じゃないだろうということなんだ。おやじかおふくろが出てくるにきまってんのさ」(サリンジャー)といったディテール、また両者ともブルジョワの家庭に生まれた精神的に不安定な少年が理由は違うにせよ行くべき学校がなく彷徨する姿を描いた作品であることなどを挙げ、具体的に検証して見せた。
https://ja.wikipedia.org/ より引用
アナと雪の女王
ディズニーの大ヒットアニメ、アナ雪「アナと雪の女王」が「聖闘士星矢・北欧アスガルド編」に非常に似ているとの指摘があります。以下のホームページで比較されています。
『アナと雪の女王』『聖闘士星矢・北欧アスガルド編』を比較検証してみた。
またアメリカでは、アナ雪は盗作として270億円もの賠償求める訴訟がおこされています。コチラは続報がないので盗用ではなさそうな感じですね。
訴えを起こしたのはイザベラ・タニクミさん(通称L・エイミー・ゴンザレス)。訴状の中で、2人の姉妹の物語や裏切りなどのエピソードは、タニクミさんが2010年に出版した自伝「Living My Truth(原題)」から盗用されたものだと主張している。2億5000万ドルの損害賠償に加え、「アナと雪の女王」関連のグッズ販売や配給などを一切停止するよう求めた。
http://www.cnn.co.jp/showbiz/35054394.html より引用
大藪春彦
ハードボイルド作家の代表作の大藪春彦は、「野獣死すべし」や「街が眠るとき」「火制地帯」などが洋書からの盗作との疑惑があった。
大藪春彦:デビュー作の「野獣死すべし」が「フランク・ケーン」の「特ダネは俺に任せろ」の盗作。
http://shoji1217.blog52.fc2.com/ より引用
大藪春彦は学生時代から、アメリカのペーパーバックスを原書で読んでいました。締切に間に合わないとき、頭に刷り込まれたペーパーバックスの一部が浮かぶのは当然でしょう。翻訳されていないアメリカの小説。意識的か、無意識のうちにか、引用してしまいます。これが盗作ではないか、と指摘されました。
http://blog.livedoor.jp/kakabatto/ より引用
唐沢俊一
日本のカルト物件評論家、コラムニストである唐沢俊一の著書、「新・UFO入門」がブログからの盗用が指摘された。その他の部分や他の著書でも盗用を指摘する声が挙がっており、まとめwikiが作られるほどである。
昨夕、ソファに寝っ転がって、唐沢俊一『新・UFO入門 日本人は、なぜUFOを見なくなったのか』(2007年幻冬舎新書)を、へらへらと楽しく読んでおりましたところ。
自分がかつてブログに書いた記事と、ネタがかぶってるところもあるなあ。ふーん。
アレ?
……
アレレレレ?
こ、これは、オレが書いた文章と、まるっきりおんなじやんけっっっ!!!
はぁはぁ。待て待て。落ち着け。というわけで風呂に入ってからもう一度、過去の自分の記事と見比べながら読み直し。
これは似てるというレベルじゃねえぞっっっ!!!
http://mandanatsusin.cocolog-nifty.com/blog/2007/06/post_a49c.html より引用
シェイクスピア
「ロミオとジュリエット」や「ハムレット」で有名な劇作家ウィリアム・シェイクスピアの作品の数々も元なる話があったようです。今とは著作権の考え方が違うことがうかがえますね。
当時としては一般的なことであるが、シェイクスピアの戯曲は他の劇作家の作品に依拠しているものや、古い説話や歴史資料文献に手を加えたものが多い。例えば、おそらく『ハムレット』(1601年ごろ)は現存していない先行作品(『原ハムレット』と呼ばれる)を改作したものであることや、『リア王』が同じ題名の過去の作品を脚色したものであることなどが研究の結果明らかとなっている
https://ja.wikipedia.org/ より引用
シェイクスピアには、 40本近い作品があるが、 意外なことにそのほとんどの戯曲には種本がある。 話の展開も登場人物も驚くほど種本に近いものが多く、 この世界で一番有名な劇作家を「偉大なる盗作作家」と呼ぶ批評家もいるほどだ。誰もが知っているあの「ロミオとジュリエット」も「盗作」と呼ばれかねない作品のひとつである。
https://www.shakespeare-company.net/ より引用
盗作疑惑のある作品を調査している本
現代日本文学「盗作疑惑」の研究―「禁断の木の実」を食べた文豪たち
著者は、田山花袋『田舎教師』、森鴎外『羽鳥千尋』『阿部一族』『高瀬舟』『渋江抽斎』、徳冨蘆花『竹崎順子』、井伏鱒二『ジョン万次郎漂流記』『黒い雨』、太宰治『女生徒』『斜陽』などの作品を俎上に乗せ「創作性」を分析した。
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〈盗作〉の文学史
盗作、パクリ、剽窃、無断引用、著作権侵害、作家のモラル…をめぐって繰り広げられたドタバタ(悲喜劇)を博捜し、事件としてでっち上げられる過程を冷静に考察した“盗作大全”。
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剽窃の文学史―オリジナリティの近代
いつの時代も、書く行為には剽窃の問題がつきまとう。では剽窃かどうかを判断するオリジナリティの概念は、いつ、いかにして生まれたのか。明治時代に世間を騒がせた剽窃事件を丹念に追いながら、オリジナリティ誕生の過程を跡づける。
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パクリ・盗作 スキャンダル事件史
他人の作品をあたかも自分のものであるかのように発表する。この行為を盗作という。砕けた言葉でいうとパクる、だ。有名人たちが巻き込まれたパクリ・盗作事件・疑惑は数え切れない。パクリを認めない人、堂々と認めた人、謝った人、訴えた人…。本書ではこれらの事件を概観し、「いまの時代が創作物に求めているもの」、「オリジナリティとはどういうことなのか」ということを浮かび上がらせた。
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大月隆寛/編『田口ランディ その「盗作=万引き」の研究』
ああ、かつてこれほど恥ずかしい「作家」がいただろうか? 手当たり次第にコピー、切り貼りやり放題の疑惑がついに炸裂! 「インターネットの女王」は「盗作=万引き」だった!? 田口ランディにもの申す!
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